新人看護師がキャリアアップするための目標設定の多くは、先輩看護師の指導や評価を受け、確実に自立できるようになることだ。また、情報収集能力を高めることや、患者の状態を把握するのに必要な能力を習得すること、事故を防ぎながら安全に業務を時間内に終えることなどもあるだろう。
新人看護師は、設定した目標を細分化し、さらにその中の1つを目標とすることが大事だ。
あらゆることを初めて経験する新人看護師は、目標を高く設定しても、そこに直ぐに到達することはできない。職場の先輩看護師はそれを承知した上で、指導や評価を行っている。
新人看護師として目標を設定したなら、少しでも早く独り立ちできるよう、徐々に目標を増やしていくことが上達へのポイントだ。
2年目の看護師は事故も無く安全に業務を行えるよう、新人時代に学んだことを、確実に身に付けておかなければならない。
なお、2年目の看護師への先輩看護師の指導と評価は、少なからず手薄になる傾向がある。その理由は、2年目の看護師の下に、後輩ができるためだ。そうすると、先輩看護師は指導と評価において、どうしても新人看護師に注意が傾いてしまう。
2年目の看護師は、後輩の見本となる行動をすることや、確実に学んできた技術や知識を活かし、正確にかつ安全な看護を実施することを目標とするべきだろう。
3年目の看護師が目標設定においては、今まで学んだ3年間を集大成してどのような看護師になりたいのかを明確に設定した上で、意識して行動することが大切なポイントだ。